中国の大学入試「高考」が7日に始まり、1290万人の受験生がAI監視や電子機器の遮断など過去最大級の厳戒態勢の下で試験に臨んでいる。この試験は世界で最も難しいとされる大学入試であり、受験生の人生を左右する重要な関門だ。今年は特に不正防止対策が強化され、スマートフォンやスマートウォッチ、スマートグラスなどの使用を検知するシステムが導入された。各省によって異なる日程で実施され、複数日にわたって行われる。
試験日程と評価方式の詳細
試験は7日に始まり、中国の学年末にあたるこの時期に毎年実施される。日程は地域や選択科目によって異なり、最も一般的な方式は「3+1+2」モデルだ。共通科目として国語、数学、外国語(英語、日本語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語から選択)が課される。さらに、主要な1科目と人文科学または自然科学から2科目の補助科目が加わる。評価は客観問題と記述問題、小論文で構成され、得点は各省の制度により700点から750点の間で変動する。
受験者数の減少とその要因
受験生は17歳から19歳で、高校を卒業する世代だ。今年の登録者数は約1290万人で、前年から約45万人減少し、2年連続の減少となった。この背景には、大学入学年齢層の人口減少や、若者の職業訓練校や専門学校への移行がある。また、中国経済の困難さも影響しており、16歳から24歳の失業率は16%を超えている。今年は約1270万人の新卒者が労働市場に参入すると見られている。
不正防止のための高度な技術
教育当局は不正行為を防ぐため、監視技術とスマートシステムの使用を拡大した。試験会場にはビデオ監視が設置され、厳格な検査とともに、禁止された電子機器の使用を検知する選別システムが導入された。教育部は、ハイテク機器を使ったカンニングの試みを特定するためにスマートツールを活用していると発表した。これにより、従来の目視検査では防ぎきれなかった高度な不正が抑止される見通しだ。
人工知能が試験問題に登場
今年の高考では、人工知能が試験問題のテーマとしても登場した。北京では、受験者が高齢者向けのAI活動に関するスローガンを作成する課題に取り組んだ。一方、上海ではテクノロジーが世界と人間の想像力をどのように変えるかについて800字の小論文が課された。この出題は、中国社会におけるAIの浸透を反映していると言える。
変化する家族と受験生の意識
専門家は、家族や受験生が高考に対する見方を徐々に変えつつあると指摘する。過去数十年の急速な経済成長は高等教育の価値を高め、若者の成績への期待を増大させた。しかし、競争の激しい労働市場を前に、多くの親は学業成績と健康や精神的幸福のバランスを重視するようになった。政府はまた、詐欺スキームや偽広告など試験関連の違法活動への取り締まりを強化すると発表している。それでもなお、何百万人もの学生にとって、高考は大学入学と将来のキャンパス形成のための決定的な一歩であり続けている。
