ブラジル・サンパウロ州マリリアで10日、小型機ビーチクラフト58が空港からわずか1キロの地点に墜落し、2人が死亡、1人が重傷を負った。 この事故は、離陸から約36分後に発生し、機体は市営のサッカー場であるAABBのフィールドに落下した。目撃者による動画には、混乱と救助の様子が捉えられている。
- 離陸後36分、高度1,524メートルまで上昇した後、機体は急降下し、空港から1キロの地点で墜落した。
- パイロットのガブリエル・マローニ・メンデス・ダ・クルーズ(24歳)とエンリケ・グアリエンテ・フィーリョ(47歳)が死亡し、遺体は焼けた状態で発見された。
- 3人目の搭乗者であるパブロ・ポルテッラ・イルウォスキ(28歳)は重傷で病院に搬送された。
- ブラジル航空事故調査予防センター(Cenipa)が原因調査を開始している。
事故の瞬間は、クラブの利用者によって動画撮影され、ソーシャルメディアで拡散された。
飛行経路と高度:36分間の空の軌跡
航空交通監視プラットフォームFlightRadarのデータによると、機体は午前11時13分にマリリア空港を離陸した。離陸後、同機はカンポス・ノーヴォス・パウリスタ市上空を含む地域を曲線状に飛行し、運営会社であるレーデ・ヴォアの飛行計画ではマリリア空港への帰投が予定されていた。
システムが記録した最後の位置情報は、午前11時49分時点で高度約610メートル(2,000フィート)を示していた。この高度は墜落の直前のものであり、機体はその後、AABBのサッカー場に激突した。飛行時間はわずか36分であり、事故は帰投段階で発生した可能性が高い。
最終接近時の急降下:空港から1キロの衝撃
FlightRadarの記録は、墜落地点が空港からわずか1キロの位置であることを示している。これは、機体が着陸態勢に入った最終段階で事故が起きたことを示唆する。墜落直前の高度610メートルは降下中の状態を反映しており、パイロットが空港へ接近していた可能性が高い。しかし、現時点では正確な原因は不明である。
犠牲者の詳細と企業の対応
死亡した2人は、24歳のガブリエル・マローニ・メンデス・ダ・クルーズと47歳のエンリケ・グアリエンテ・フィーリョである。両名ともパイロットであり、ガブリエルが事故当時機長を務めていた。遺体は焼死しており、ガブリエルはサンパウロ州ジャレス出身で、食品会社グループ・ポンザン・アリメントスに所属していた。
重傷を負ったパブロ・ポルテッラ・イルウォスキ(28歳)もパイロットであり、消防隊到着前にクラブ職員によって救助された。彼はマリリアのクリニカス病院に搬送され、重篤な状態で治療を受けている。
企業声明:「深い悲しみと支援」
機体の所有者であるグループ・ポンザン・アリメントスは公式声明を発表し、「計り知れない悲しみの中で、グループ・ポンザン一家はガブリエルの家族、友人、同僚に心から哀悼の意を表する」と述べた。同社は遺族への支援を約束し、エンリケとパブロの家族にも連帯を示した。また、当局の調査に全面的に協力する姿勢を表明している。
機体の状況とCenipaの調査
墜落した機体は1985年製造のビーチクラフト58双発機で、登録記号はPT-MDB。公式記録によれば、耐空証明は有効であり、最大6人乗りの機体であった。グループ・ポンザンは調味料、ソース、穀粉製品、缶詰を専門とする食品メーカーである。
Cenipaは直ちに事故調査を開始し、現在までに原因は特定されていない。同社は調査に全面的に協力するとし、消防隊は消火活動と救助にあたった。今後の調査報告が待たれる。
